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  • Ena Fujita

八丈島の日常を味わう非日常な旅

東京旅行といえば何を想像しますか?高層ビルや最先端文化を想像することができると思います。しかし、東京にはこんなにも自然豊かな島があるのを知っていますか?

八丈島、富士箱根伊豆国立公園・伊豆諸島の南にある島、豊かな自然と個性的な文化が織りなすこの島は、東京から飛行機1時間程で、東京とは思えない世界に連れて行ってくれます。

今回はTricolageが2023年12月に造成・運行した2泊3日八丈島外国人富裕層向け旅行で発見した新しい東京の姿をお届けします。


東京都の令和 5 年度事業である「東京島しょ地域のアクセス多様化に向けた企画検討業務」において、インバウンド富裕層をターゲットに八丈島の自然、歴史、文化を活かした持続可能な旅(サステナブルツーリズム)を、地域の事業者と共に企画しました。本ツアーでは、富裕層旅行企画運営を手掛けるチェコ、イギリス、イタリア、3 ヶ国の旅行代理店 3 名を招聘して実施、高い評価をいただきました。




八丈島の成り立ちと文化


1日目は文化にスポットを当て、島特有の歴史と文化を学びました。



玉石垣の魅力


玉石垣は、雨風から住居を守るために丸い石を集めて建てられた石垣で、それが多く残る島役所跡近く大里集落に行きました。1つの石を5つで囲む六法積みの技術を代々受け継いでいる菊池国仁さんに特別にお話を伺いました。

昔の人は海岸から強い波で洗われた丸い石(約20~25キロ)を運んで、土で接着し詰みました。綺麗に積むには卵型で同じ様なサイズの石を選んで、石同士全ての面が触れさせる事が重要です。



「高校生の頃から父親を手伝い石の修理をしていたので自然と技術が身につき、今でも壊れることがあれば修繕をします。」そう言うと、国仁さんは八丈島の盆踊や宴会で手拍子と共に歌われる島の民謡「ショメ節」を披露。島民の暮らしから生まれた島の名所で、石垣の成り立ちや民謡を直接聞くことができ、参加者も大満足でした。



黄八丈の文化に継承者と共に触れる



日本三大紬である伝統工芸品の黄八丈は、「染め」と「織り」が特徴的な絹織物で、草木染からできる黄色、樺色、黒色の3色を基調としており、織機は昔は地機で、現代は高機で主に織られています。約1000年前から続く、八丈島の名前の由来ともされている黄八丈は八丈島を知る上で欠かせない伝統工芸品です。

黄八丈を生産するめゆ工房で代々その染め方と織り方を受け継いでいる山下誉さんは、この伝統文化の継承に誇りを持っています。「この染めの技術は代々山下家にしか伝えられていません。他にはないこの3色がこの島にある島の人に幸せをもたらしました。」

昔使われていた地機と貴重な黄八丈の着物も見せていただきました。染め工程の1部を特別に黄色のスカーフ染めとして体験しました。自分染めたスカーフは世界に一つだけのお土産になりました。



受け継がれる貴重な伝統文化を体験すると参加者は「とても素晴らしいオーセンティックな体験だった。山下さんだけに負担がかかることなく、この伝統文化が今後も長く続いていってほしい」と、文化継承への強い想いが残りました。




八丈島の恵みを贅沢にいただく



八丈島の温暖地域で風を浴びて育った、国産菌床から生まれた「うみかぜ椎茸」を大竜ファームで収穫体験し、その場でグリルして試食しました。「観光農園として収穫体験をして試食してもらうアクティビティを更に盛り上げていき、生まれ故郷の島への恩返しをしたい。色んな島と連携して観光客を呼び込みたい。」という地元愛溢れる大沢社長が案内してくれました。採れたてのグリルで焼いた椎茸は、肉厚でとても美味しかったです。



島の歴史や起源について学び体験した1日の締めくくりとして、八丈島にゆかりのあるElio Locanda Italianaのシェフによるスペシャルイタリアンディナーを満喫していただきました。八丈島で仕入れた食材をふんだんに使った料理が沢山で、その日に参加者とシェフが収穫した椎茸を使ったリゾットや、明日葉と八丈レモンのパスタ、八丈チーズのカンノーリ、八丈パッションフルーツのムースなど、イタリアンのフルコースが振舞われました。


シェフ「八丈島には何度か訪れたことがあり、地元の生産者とも交流があるので、今回も豊富な食材を直接仕入れました。今日のメニューに使う食材もほとんどが八丈島産のものです。」島の食材を熟知したシェフだからこそ提供できるスペシャルディナーに、参加者も「八丈島の食材を最大限に楽しめる、とても完璧な体験だ!」と、記憶に残る素晴らしい食事体験でした。



島でのラグジュアリーな滞在



今回の宿泊施設である、豊かな自然に囲まれた八丈島のラグジュアリーリゾート、LAVA SAUNA & VILLAは、自然とサウナが融合した心地よい空間で、極上のリラックスタイムを満喫し、時間の経過を忘れることができます。満天の星空でのサウナは格別です!



八丈島の自然に囲まれた地域の人々とのふれあい


2日目は八丈島の火山や植物などの大自然を五感で感じました。


八丈富士の火口でハイキング



八丈島の西にそびえる八丈富士は、雄大な富士山に似た標高854メートルの伊豆諸島最高峰です。火口遊歩道までの道は階段が多いので比較的歩きやすく、初心者の方も安心してトレッキングができます。ネイチャーガイドである大類さんは、八丈富士の動植物や火山の成り立ちについて説明してくださいました。「古い三原山と新しい八丈富士2つの火山を楽しめるのが八丈島の特徴です。火山でできた島なので生き物は海を渡ってきて大きな哺乳類はいないので、本土とは違う自然の中で育った植物が多いです。防衛能力がなくなっていったので、八丈島の植物は怠け者なんです(笑)」


浅間神社にて 人々の願いが込められた石

そんなお話を聞いているとあっという間に火口遊歩道まで到着、ここから山頂まで少し険しい道を登り、頂上から眺める緑豊かな火口とどこまでも続く海と島全体の景色は格別です。

火口の中、深い森に囲まれた場所には、八丈「富士」という名前の通り、富士山の信仰対象でもある浅間神社もあります。

参加者は「天気も良くこれはとてもいいアクティビティで、私にとっては島での「マスト」だ!」と、頂上からの景色に参加者も大興奮です。



八丈レモンと八丈太鼓の共鳴



八丈レモン農園では、皮も果肉も丸ごと食べられる独自品種のレモンを専門としており、そのレモンを栽培する西浜さんは約10年もの間、試行錯誤をして完成させたそうです。

そこで試食したレモンを使って、レモンソーダやピンチョス、パスタ、ティラミスを近くのカフェ(イソロット)でいただきます。食事を楽しみながら、迫力ある八丈太鼓の演奏を特別に披露していただきました。西浜さんとクリスさんが台の上に横置きした太鼓を2人で叩き、1人がリズム(下拍)を叩き、もう1人がそれに合わせて自由に即興演奏(上拍)する八丈島独特の太鼓スタイルです。


アメリカ出身のクリスさんは「元々ドラマーでしたが八丈太鼓の演奏を聞いて感銘を受け、八丈島へ移住し八丈太鼓グループのメンバーとして演奏しています。多くの人へその演奏の素晴らしさを伝えたいです。」と、伝統的な八丈太鼓の魅力を島民と一緒に伝えています。



2人の演奏の後は参加者の皆さんも体験し、その場の空気感と熱い音楽で繋がりました。「自分も演奏に参加でき、音楽でみんなと繋がれるのは良い体験!」と、とても楽しんでいました。



島の日常でゆっくりした時間を楽しむ


3日目は島民と一緒に島の暮らしをのんびりと体験しました。



漁船で八丈小島へ


八丈島近くの無人島、八丈小島へ漁船で就航。特別な許可を得て小島に上陸し、島を間近で観察できました。残された集落跡から約60年前まで住んでいた昔の島民の暮らしがうかがえます。現在、この島は自然の状態を取り戻しつつあり、準絶滅危惧種クロアシアホウドリの繁殖地となっています。本来この時期は一般の観光客が入ることはできませんが、今回は特別にネイチャーガイドの岩崎さんと一緒に環境に影響が出ないよう注意しながら上陸し、島を散策しました。



岩崎さんは今回のツアー全体の監修をしており、島の自然に対する想いが強く、

「八丈島みたいな自然豊かな土地では、自然の保護と活用をした経済活動を両立していけたらいいなと思っています。とても珍しいクロアシアホウドリを守り、数が増えたらお客さんに見ていただきたいです。」参加者もなかなか行けない島への上陸と船からの島のいろんな表情を楽しむ非日常体験に大変満足していました。



地元で愛される島民とユニークな食の冒険


島で愛されるえいこおばあちゃんと一緒に、郷土料理の島寿司を作って食べる体験をしました。島寿司は、旬の魚を醤油に漬け込み、ほんのり甘めの酢飯に乗せ、からしをトッピングするのが特徴です。温かく家庭的なガーデン荘で、一緒に島寿司や明日葉の天ぷらを作り、島のおもてなしと伝統を味わいました。



寿司を作りながら「最高!ベリーグッド!上手だ!」と皆を褒めてくれるえいこばあと

参加者との言語の壁を超えた交流が生まれました。

参加者は寿司を食べ、「自分で作ったからより美味しい!地元の人々と触れ合い、伝統をより深く理解できる素晴らしい体験だね。」と、大変満足です。

「島の文化を広めたいという想いで体験をしていますよ。」というばあちゃんの想いはしっかりと伝わりました。




旅の締めに島焼酎で乾杯


八丈島でつくられている八丈焼酎や島酒は、古くから島民に親しまれてきました。

山田屋では、芋、麦、麦と芋のブレンドなど、各蔵元オリジナルの自慢の本格焼酎を販売しており、今回は特別に4種類の酒をテイスティングをしました。

「芋なさけ嶋 芋焼酎」「江戸酎 芋焼酎」「ジョナリー 麦芋ブレンド焼酎」「小笠原ラム ゴールド」



店主の山田さんは島の自然と文化を味わえる焼酎を通じて、島の食文化を伝えたいそうです。試飲した参加者は「地元で生産されたものを買ういい機会だし、焼酎の試飲はとっても興味深い。」と満喫しました。



心を豊かにするLuxuryな八丈島の旅



3日間のツアーを通じて、八丈島の魅力である黒潮や人がもたらした多様な文化、火山島特有の豊かで独特な自然、島民の暮らしを五感で感じることで、心の豊かさというLuxuryを追及しました。


地元愛溢れる島民だけでなく、国内外からの移住者も、島のために様々な方法で島の魅力を伝えており、旅行者へもとても親切です。参加者が「島民との交流が一番の魅力だね。」と言うように、一度会ったらまた会いたくなる人がいます。



今回は島民のような地域の人とSustainable Luxuryな旅を創ることができました。

魅力溢れる八丈島へ、東京から1時間以内で行ける新しいデスティネーションとして訪れてみてはいかがでしょうか?


Sustainable luxuryな旅をプランしたい、地元の人とつながる旅をしたい、そう思っている人はお手伝いするので、Tricolageにお問い合わせください!

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